あの頃、俺とお前(とマルティナ)

はぁ…気がつけば、またフィギュアを買ってしまった。部屋の片隅に積み上げられた箱の山を見ながら、俺は虚無感と戦う。いや、戦うなんて生易しいもんじゃない。これはもう、自己との対峙、いや、沼との対峙だわw。

昔、まだ俺が中学生だった頃。あの頃は、まだインターネットも今ほど普及してなくて、友達の家で集まっては、カセットテープに録音したラジオ番組を聴いたり、ディスクシステムを共有したりしてたわけ。で、当然のごとく『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』をプレイしていたわけだが、あの頃の俺の嫁といえば、断然マルティナだったんだよな。

なんだろう、あの「強くてニューゲーム」感? 美しいのに、拳で語る。あのギャップにやられたんだ。発売日に親に買ってもらえなくて、近所のレンタルショップで借りて、徹夜でプレイした記憶…なんて、あったらいいんだけど、実際は友達に借りて、学校サボってプレイしてただけだったわw。まぁ、どっちにしても、あの頃の俺にとってマルティナは、ゲームの中だけの存在ではなかったんだよな。なんか、こう、青春の一部だったというか…(遠い目)。

で、今回のマルティナさん

というわけで、今回手に入れたのは、ブリングアーツのマルティナである。PVC&ABS製、塗装済み可動フィギュア。まぁ、ぶっちゃけ、箱を開けるまで「また金かけたな、俺」という自問自答の連続だったわけだが、いざ手にとってみると、なんだかんだで感慨深いものがある。

まず、造形。さすがブリングアーツ、期待を裏切らない。あの、なんというか、セクシーなんだけど品がある、あの独特の雰囲気がよく出てる。特に表情パーツ。いくつか付属してるんだが、どれもマルティナらしいというか。「この私に」「おやおや」あたりの表情は、見ているだけであの頃の冒険が蘇るわw。

可動域も、まぁ、そこそこ。色々なポーズが取れるのは良い。ただ、ちょっと「お約束」なポーズを取らせようとすると、関節が甘くてグラつくこともある。まぁ、これはフィギュアの宿命というか、多かれ少なかれあることだから、許容範囲内だろ。あと、付属の武器パーツ。これも細かいところまでよくできてる。手に持たせた時のバランスも悪くない。

ただ、正直、俺が期待してたのは、もっとこう、「あの頃の俺が、マルティナに語りかけたくなるような」何かだったのかもしれない。フィギュアを眺めながら、あの頃の自分に「お前、こんな大人になったんだぜ」とか、マルティナに「あの時、勇者様と一緒に行かなくて正解だったな」とか、そういう自己満足に浸りたかったんだよな。でも、現実は、ただの「$:^D」なフィギュアだという厳然たる事実。まぁ、でも、それでいいんだよな。それが、俺たちの「沼」だからw。

小ネタ(ネタバレ注意)

  • このマルティナ、実は「あの世の聖母」の衣装も再現できるらしい。まぁ、俺は「過ぎ去りし時を求めて」のデフォルト衣装が一番好きだけどな。あの、ちょっと悩ましげな表情がたまらない。
  • あと、ちゃんと「氷の氷結乱撃」とか「爆裂魔法」とか、そういう技をイメージさせるエフェクトパーツも付いてたら、もっと嬉しかったんだけどな。いや、でも、それはさすがに贅沢かw。
  • 「グレイナル」のフィギュアも出ないかな。いや、それだと部屋がさらにヤバいことになるな。もう、手遅れかw。

まぁ、なんだかんだ言っても、このマルティナ、買ってよかったと思ってる。部屋の片隅で、静かに俺を見守ってくれている。まるで、あの頃の俺の嫁のように。…いや、今も嫁だけどなw。

また、新しい沼に足を踏み入れてしまった。俺の人生、いつになったら「静かなる時を求めて」になるんだか…。(遠い目)。


*今日の手帖に記したモノ: ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S ブリングアーツ マルティナ PVC&ABS製 塗装済み可動フィギュア